早稲田大学 社会科学部 全国自己推薦入学試験

早稲田大学 社会科学部の全国自己推薦入学試験 日程・出願資格・選考方法・対策

早稲田大学社会科学部の全国自己推薦入学試験について、2027年度入試の公式情報をもとに日程・出願資格・提出書類・選考方法と、志望者数・合格者数の推移、準備のポイントをまとめました。

早稲田大学社会科学部の「全国自己推薦入学試験」は、学校長の推薦がいらず、高校時代の活動をもとに自分で自分を社会科学部に推薦する入試です。大学は、勉強に取り組みながら、それ以外の何かにも打ち込んできた「+αの個性」を持つ人を対象とし、名前のとおり地域性も重視して全国から人材を集めたいとしています。

この記事では、2027年度入試(2027年4月入学)の公式情報をもとに、入試のしくみと対策のポイントを整理します。2027年度入試の出願はすでに終わっています。社会科学部は全国自己推薦入学試験の要項を、2024年・2025年・2026年といずれも7月2日に学部サイトで公開しているので、次年度を目指す人は来年7月上旬に最新の要項を必ず確認してください。

入試の概要

項目 内容
対象学部 社会科学部
募集人員 35名
学校長の推薦 不要(自己推薦)
1次選考 書類審査
2次選考 小論文と面接(1次選考の合格者のみ)
主な出願条件 評定平均4.0以上、欠席45日以内、活動実績、英語4技能テストの基準スコア

評定平均と英語スコアの両方に基準があるのが、この入試の大きな特徴です。活動実績だけでは出願できないので、高校1年のうちから条件を意識しておく必要があります。

2027年度入試の日程

時期 内容
2026年7月2日 入試要項の公開
9月25日〜10月1日 出願期間
11月13日 1次選考の合格発表
11月22日 2次選考(小論文・面接)
12月11日 2次選考の合格発表

要項の公開から出願まではおよそ3か月です。書類の量が多く、活動の証明を外部の団体にお願いするものもあるので、要項が出てから準備を始めるのでは間に合いにくいスケジュールです。

出願資格

次の5つをすべて満たす必要があります。

  1. 卒業の時期:前年3月に高校(中等教育学校後期課程を含む)を卒業した人、または入学する年の3月までに卒業見込みの人
  2. 評定平均4.0以上:卒業見込みの人は、1年1学期(前期)から3年1学期(前期)までの全体の評定平均で判断します
  3. 欠席日数45日以内:同じ期間の調査書に書かれた欠席日数(4年制の定時制は60日以内)
  4. 高校時代の活動:次のうち1つ以上にあてはまること
    • 学芸系・スポーツ系のクラブなどで、都道府県大会以上の大会・コンクール・展覧会で優秀な成績を収めた
    • 生徒会活動でめざましい活躍をした
    • 語学検定や財務・会計資格などの資格を持っている(高校入学前に取った資格でも可)
    • 学校外の活動(クラブ活動、ボランティア活動など)でめざましい活躍をした
  5. 英語4技能テストの基準スコア:次のいずれか1つを提出できること(出願期間より前に取得したスコアに限る)
試験 基準
実用英語技能検定(CSEスコア) 1,950以上
GTEC CBT 930以上
IELTS 4.0以上
TEAP 225以上
TOEFL iBT 3.0以上(2026年1月20日以前の旧形式は42以上)
TOEIC L&R / TOEIC S&W 1,150以上(S&Wのスコアを2.5倍して合算)

英検はS-CBTのスコアも使えます。スピーキングを含む4技能の合計CSEスコアで判断されます。

「活動」はどのくらいのレベルが必要か

大学のよくある質問では、活動や資格について最低基準はなく、自分をアピールできるものであれば出願資格を満たすとしています。一方で、書道の展覧会や段位、珠算の大会のように、同じ賞や評価を受けた人が多いものは高く評価されないケースが多い、とも書かれています。「出願できるか」と「評価されるか」は別だと考えてください。

2029年度入試から英語スコアの扱いが変わる予定

大学は、2029年度入試以降、出願時に提出できる英語4技能テストのスコアを変更すると発表しています。2029年4月入学を目指す人(2026年度の高校1年生)は、学部サイトの入試情報ページで変更内容を必ず確認してください。

提出書類

学部所定の書類は、入試情報ページからダウンロードしてA4サイズで印刷します。主な書類は次のとおりです。

書類 ポイント
志願票 1次選考用の志願票
志望理由書 社会科学部を志望する理由
活動記録報告書(1) 大会の記録
活動記録報告書(2) 生徒会活動や学校外での活動など
活動記録報告書(3) 資格など
活動証明資料 活動を裏づける資料(表紙を付けて提出)
英語4技能テスト証明資料 スコアの証明(表紙を付けて提出)
調査書 高校が作成するもの

書類は郵送で提出します。注意したい点は次の3つです。

選考内容

小論文の試験時間や出題形式、面接の時間や形式は、学部サイトのページには載っていません。要項(PDF)や大学が公開している過去の合格者インタビューもあわせて確認してください。

志望者数と合格者数

社会科学部の入試情報ページに掲載されている数字です。合格者数は2次選考の合格者数で、倍率は志望者数を合格者数で割った値です。

入試年度 志望者 合格者 倍率
2026年度 293 37 約7.9倍
2025年度 264 39 約6.8倍
2024年度 222 39 約5.7倍

合格者数は30人台後半でほぼ変わらない一方、志望者は2年で約1.3倍に増え、倍率は上がり続けています。1次選考の合格者数は公開されていないため、書類と2次選考のどちらで多く絞られているかは分かりません。

合格に向けた対策のポイント

1. まず「出願できるか」を早めに確定させる

この入試は、評定平均4.0・欠席45日以内・英語スコアという3つの条件を満たさないと、どんなに活動実績があっても出願できません。

2. 活動は「証明できる形」で残しておく

活動記録報告書は、証明資料とセットで評価されます。大会の賞状、資格の合格証、記事のコピー、主催団体の証明など、活動の途中から記録を集めておくことをすすめます。特に学校外の活動は主催団体に証明をお願いする必要があるので、依頼先を早めに確認しておきましょう。

賞の大きさだけでなく、「その活動で何を考え、どう動いたか」が伝わるように整理しておくと、志望理由書や面接でも使える材料になります。

3. 志望理由書は「活動 → 社会への問い → 社会科学部で学ぶこと」でつなぐ

社会科学部は、既存の学問の枠にとらわれず、現実の社会問題を複数の視点から考えることを大切にしている学部です。1・2年で社会科学の基礎を学び、3・4年でより専門的・学際的に学ぶしくみで、2年秋学期から始まるゼミを学びの中心に置いています。

志望理由書では、次の流れを意識すると、活動と志望がばらばらになりません。

  1. 活動:高校時代に打ち込んだことと、そこで得た経験
  2. 問い:その経験から見えてきた社会の課題や疑問
  3. 学び:その問いを社会科学部のどんな科目やゼミで、どんな視点から考えたいか
  4. 将来:学んだことを社会でどう生かしたいか

③は、学部サイトのカリキュラムや教員紹介、ゼミの情報を実際に調べて書くと説得力が増します。

4. 2次選考の小論文は日ごろの「書く練習」で備える

1次選考の合格発表から2次選考までは約10日しかありません。小論文は短期間で伸ばすのが難しいので、出願前から、社会問題について自分の意見を根拠とあわせて書く練習を続けておきましょう。大学は過去の入試問題を入学センターのサイトで公開しているので(著作権の都合で一部非公開)、自己推薦入試の小論文が載っているかを確認し、形式をつかんでから練習すると効率的です。

5. 面接は書類の「なぜ」に答えられるように

面接では、提出した書類の内容をもとに質問されると考えて準備しましょう。活動を始めた理由、苦労したこと、そこから社会科学部につながる理由を、自分の言葉で説明できるようにしておきます。模擬面接は、出願直後から始めるのがおすすめです。

準備のスケジュール例(高校3年生で出願する場合)

時期 やること
高校1年〜 定期テストで評定を確保。活動の記録・証明資料を集め始める
高校2年 英語4技能テストを一度受けて基準スコアとの差を確認。活動を深める
高校3年の4〜6月 学部のカリキュラムやゼミを調べ、志望理由書の下書きを始める。必要なら英語テストを再受験
7月上旬 入試要項の公開。出願資格と書類を確認し、活動証明の依頼を始める
7〜9月 志望理由書・活動記録報告書の仕上げ。調査書の発行を高校に依頼。小論文の練習
9月下旬 出願
10〜11月 小論文と模擬面接で2次選考の対策

日程は2027年度入試をもとにした目安です。次年度の日程は、来年公開される要項で必ず確認してください。

参照した資料

入試の内容は年度ごとに変わります。出願の前に、必ず大学が公表する最新の募集要項を確認してください。